・資産運用をはじめたいけど何からやればいいのか分からない。
参考にしてもらえると嬉しいです。
結論
1.資産運用・投資のお勉強
1-1.【何故?】資産運用・投資を行う理由
1-2.そもそも株ってなあに??
1-3.株式の価格が上下する理由
1-4.株でお金を増やすには三種類ある
1-5.[投資の基本]三つの分散 まとめ
はじめに
はじめから厳しい言葉で申し訳ないのですが、本記事の前提について記載させていただきます。
投資手法や投資信託についてご紹介していますが、必ずしも利益が出るとは限らず、何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を負いません。
投資は自己責任・自己判断で行うものであり、他の人のおすすめだからと言って理解せずに行ってしまうと投資ではなくギャンブルになってしまいます。
投資は正しい知識を付けてから行いましょう✨
結論
最初に結論から入ります。
三つの記事を最後まで読むことによって何故この結論に至ったのかが分かると思います。
〜資産運用をはじめるなら〜
1.資産運用・投資のお勉強
1-1.【何故?】資産運用・投資を行う理由
重要なポイントは三つあります。
基本的には銀行だと思いますが、銀行の利息は税引き後年「0.02%」が一般的です。
100万円を1年間預けても200円しか利息が付かない
銀行は私達が預けたお金を運用して、それで得た利益で利息を支払っています。元本保証するかわりに、利息が低いと言うことですね。
※実は銀行預金も複数ある「資産運用」の中の一つであると言うことを認識しておくことも重要です。
以下参考のサイトを載せておきます。
低金利が続く日本では預金でお金が増やせない:三井住友銀行
現在の日本の銀行預金は、超低金利と言われています。海外と比較しても低金利の日本で、どうやってお金を増やしていけばよいのでしょう。
「スーパーの商品が全体的に高くなった」「値段は変わらないけど内容量が減っていた」といった経験ありませんか?
それはインフレが影響している可能性が高いです。年々物価が上昇しているため、物の価値が上がり、同じ物でも一年後や二年後には同じ金額では買えなくなっているのが実態です。
「物の価値が上がる」というのを別の視点で捉えると、「お金の価値が下がっている」とも言えます。「銀行にお金を預けていればお金は減らないし安心」といった考え方もありますが、将来の100円は今の100円より価値が低い可能性が高いということです。
※インフレは止まらないというより促進されています。中央銀行がインフレ目標(インフレターゲット)を立ているので今後もインフレは進んでいくことでしょう。
物価上昇からどうやってお金を守る?:三井住友銀行
インフレになると、以前より多くのお金を払わなければ同じモノが買えなくなってしまい、それだけお金の価値が下がってしまうことになります。インフレ対策にはどのような手段が有効なのか考えてみましょう。
インフレターゲット|証券用語解説集|野村證券
野村證券のインフレターゲットのページ。資産運用や退職金・相続などのご相談なら野村證券。株、投資信託、債券、ファンドラップ、NISAなど幅広いラインアップで、店舗でのご相談からインターネット取引まで、あらゆるお客様をサポートいたします。
インフレとは何のこと?インフレのメリット・デメリット | コラム | auじぶん銀行
「インフレーション」と聞くと「モノの値段が上がる」ということでネガティブにとらえる人は多いかもしれませんが、悪い面だけではありません。インフレによって、私たちの生活はどのように変化するのでしょうか。
日本では少子高齢化が進み、年金の受給が開始しても、それとは別に2000万円の現金が必要と言われています。若い時から毎月高い年金を支払っているのに「自分で頑張って」なんてこれまた酷い話です。自分で正しく資産形成を行っていないと、2000万円なんて到底貯めることができません。
例えば25歳から定年退職(65歳)までに2000万円を貯めるには、毎年50万円を40年間貯金し続ける必要があります。多くのライフイベントがある人生でこの金額は中々ハードであると思います。
特に最近はコロナでどこの国もお金をばら撒いています。
お金の供給量が増えるということは、今私たちが持っているお金の価値もどんどん下がっていくことになります。
ここ重要なポイントですね。お金を現金で持っていることもリスクになっているということです。
そして「投資を行う理由」についてですが、お金の価値が下がって、物の価値が上がっているので、「お金を物に変える」ことで、価値が下がり続ける状態を回避することができるのです。
※本記事では株についてしか触れませんが、コモディティ(金・プラチナ)も地球に埋蔵されている量が限られているので、良い投資先であると私は思います。(本当は仮想通貨とかもいいのですが、ボラティリティ[値動き]が大きすぎるので、初心者にはおすすめできません。)
③については、若い方にとってはまだまだ先の話ではありますが、投資の世界では「時間」が非常に重要な鍵を握っています。時間を有効活用することで「リスクの軽減」と「複利の力」を最大限に受けることができます。
※複利の力を簡単の補足しておくと、今100万円を投資して年利3%で運用し続けたとします。放置しているだけで40年後には「約326万円」になっています。これが時間と複利の力です。
1-2.そもそも株ってなあに??
資産運用・投資のメインにもなる株について簡単に理解しておきましょう。会社が事業を行うための資金を調達する際に発行する証明書を株(株式)と言います。株式と引き換えに資金提供をした者は「株主」と呼ばれ、会社経営に携わるオーナーの1人になり、「株主総会へ参加する権利」や「配当金・株主優待を受け取る権利」などを得ることができます。
詳しくは以下の記事をご確認ください。楽しく分かりやすく株について解説されています。
株とは?株の仕組みや基礎知識を初心者にもわかりやすく解説
株、株と気軽に言いますが、考えてみると実はよく知らないことだらけです。株とはそもそも何か、株で儲けるとか損するとはどういうことなのか、どうやって買えばいいのか、そんな初心者の疑問にお答えします。
1-3.株式の価格が上下する理由
株価が変動する理由は複数あるのですが、基本的な考え方だけお伝えしようかと思います。株価は需給バランスで決定します。
A社の株を1000円で売りたい人がいて、1000円で買いたい人がいた場合、そこでトレードが発生します。
1200円で売りたい人は、1200円で買いたい人がいないとトレードが発生しないので、どうしても売りたい場合は売値を下げたりして調整する必要があり、これが株価が変動する理由になります。
1-4.株でお金を増やすには三種類ある
次に株でお金が増える仕組みを理解しましょう。
株でお金を増やすのには「値上がり益」「配当金」「株主優待」の三種類があります。(株主優待を入れるか悩みましたが説明しておきたいので含めました。)
買った時よりも値段が高くなり、売ったことによって得られる利益のことを「値上がり益」と言います。※投資用語では「キャピタルゲイン」と言います。
例えば伊藤忠商事の株を2616円で購入し、3616円で売却した場合は、1000円の利益になりますよね。これが「値上がり益(キャピタルゲイン)」です。※キャピタルゲインには20.315%の税金(所得税+住民税)がかかりますので、実際手に残る利益は約800円になります。
配当金とは「会社が得た利益の一部を、現金として株主へ支払うもの」です。※投資用語では「インカムゲイン」と言い、日本株では年二回、米国株では年四回の配当金が貰えるのが一般的です。(銘柄によっては毎月配当や年一回配当のものもあります。)
一般的に年利(配当利回り)3%以上であれば高配当株と言われています。1000円の株を購入して、年間で30円配当金が貰えた場合に配当利回りが3%になります。
例えば高配当で人気の三菱商事は2021年4月1日の株価が3070円、2020年の配当実績が「68+67=135円」ですので配当利回りは4.4%になります。
株主優待とは、「企業が株主に対して割引券や優待券などを株主にプレゼントする制度」です。日本特有の制度であり、自社製品、カタログギフト、QUOカードなど企業によって様々な株主還元が行われています。
人気な銘柄のワタミは100株保有で、店舗で使える優待券が年間6000円分受け取ることができます。直近で株主優待の改悪がありまして、一会計一人一枚までしか使うことができない条件がありますが、2021年4月2日の株価が1000円ですので、優待利回りは6%と現状でもかなり高利回りですね。
(株主優待投資はとても魅力的ではありますが、優待の改悪と株価の暴落のダブルパンチをくらう可能性もありますので、企業分析をしっかり行ってから投資するようにしましょう)
1-5.[投資の基本]三つの分散
投資の鉄則は分散です。分散することにより、リスクを最小限に抑えることができ、初心者でも安定して資産を増やせるようになります。参考に分散の重要性が分かる例をあげます。
超優良企業であった「東京電力」は3.11の影響で2000円だった株価が400円台に暴落して今もまだ戻っていない状態です。「資産が4分の1になり配当金も貰えない(無配転落)」お年寄りの方で老後の配当金生活を夢見て集中投資されていた方も多かったようですが、あの東電がこんな最悪な自体になってしまうなど当時は誰も予想していませんでした。
債券や株式、REIT、金、仮想通貨など値動きの異なる資産に分散して投資することによって、資産全体としての見たときの損失をおさえる効果が期待できます。
代表的なのは「株式」と「債権」で株式の価格が上昇した時には債権の価格が下がり、株式の価格が下落した時には債権の価格が上がるのが一般的です。複数のアセットクラスに分散して投資することによって、資産を一気に失ってしまうリスクを抑えることができます。(個人的には初心者は株式のみで現金比率を適切に守ことができていたら、アセットクラスの分散はそこまで行わなくて良いと思っています。)
株式に投資する場合は、投資するセクター[業種]を分散することが重要です。※セクターという言葉には多くの意味が含まれますが、本記事では「セクター = 業種」として扱います。
〜東証では33の業種で分類されています〜セクター分散が重要な理由としては、例えば「情報・通信業」のKDDIやソフトバンクモバイルは、コロナショックの影響を一瞬だけ受けましたが、1ヶ月程度で株価を戻しています。(それとは別に携帯料金の引き下げによる菅ショックで株価が暴落することもありました。)逆に「小売業」は未だに株価を戻しておらず厳しい状態が続いています。
「サービス業」「不動産業」「金融業」「銀行業」「情報・通信業」「小売業」・・・など
このようにセクターによって、株価の動きは異なります。特定セクターの暴落時に、相関性の低いセクターにも分散して投資しておくとそれがクッションになり、資産の大幅な減少を防ぐことができます。(本当にやばい時は全部暴落しますが・・・)
投資する地域も分散が必要です。特定の地域だけに投資を集中してしまうと、災害や紛争、政治的要因などによりその地域の金融市場が大きく変動した場合に、大きな損失が発生する可能性が高まります。日本株・米国株・新興国株など様々な地域に分散して投資することによってそのリスクを抑えることができます。(日本企業に勤めている場合は日本経済に何かダメージがあった場合に給料が下がる可能性もあります。そう思うと投資は日本以外の国だけにするのも分散投資の一つとも言えますね)
時間分散とは一度に全ての資金を投資するのではなく、複数回にタイミングを分けて投資を行うことです。
例えば一度に全財産を投資した後にコロナショックに見舞われた場合、いきなり資産の40%程度失うことになります。
どんなに優秀な投資家であっても、未来を予測することは不可能です。
時間を分散して定期的に購入することによって、リスクを分散することができるのです。