【米国高配当株ETF】(HDV)2021年の実績と買い時について[分配金利回り・セクター比率・上位構成銘柄]

米国の高配当株ETFであるHDV。2021年12月の分配金が発表されましたね。今年一年の振り返りと買い時について考えてみようと思います。

※本記事は2021年12月10日のデータを元に作成しております。
※投資は自己責任でお願いします。

基本情報

運用会社は大手の「ブラックロック社」で経費率は「0.08%」と格安ですので、信頼できるETFですね。
ベンチマークの「モーニングスター配当フォーカス指数」は財務健全で、持続的に平均以上の配当を支払うことができる米国籍企業70〜80社程度で構成されており、配当利回りを最大化することを目的としている株価指数です。企業規模と配当余力に着目した配当力推計モデルを用いて、構成銘柄のウェイトを決めています。ウェイトの上限としては1銘柄あたり10%を超えないように制限をしているようです。
リバランスが年4回と比較的多いので、アクティブ運用的な側面もあるインデックスになります。

2021年の実績

【株価】

(引用:Google Finance)
年初来からの株価推移です。青色がHDV、黄色がVOO。
6月月前半までのパフォーマンスは一緒ですが、そのあとは大きく離されています。
半年間株価横這いなので途中で売ってしまった方も多そうですね。
元々HDVはコロナショック前は90ドル後半の株価だったので、上値が重い展開が続いていると言えるでしょう。

【分配金】

2021年の3,6,9月は三期連続減配でしたが、12月は$1.051454と前年同期比+13.9%の増配でした。
前年比としては-1.68%と減配でしたが、昨年度が調子良すぎた感じもありますので、来年にまた期待したいところですね。
2021年12月10日時点の株価で計算した分配金利回りは3.54%です。

セクター比率

比率が高い順に「ヘルスケアセクター:20.7%」「エネルギーセクター:18.9%」「生活必需品:16.7%」となっています。上位三セクターだけで、56%を占めているので分散が効いているとは言えないですが、生活には欠かせないようなセクターの比率が高いです。

上位構成銘柄

(引用:blackrock.com
名前の聞いたことのある有名企業が並んでいますね!!
組入上位10銘柄だけで、全体の54%を占めていて、特にエクソンモービルが9.12%とものすごいですね。アップルやマイクロソフトですらS&P500の組入比率は6%程度なので少し気にはなりますね。

買い時について

高配当株は「株価下落して配当利回りが高いときに買う」というのが大原則ですよね。
HDVの年末株価と分配金利回りをまとめたグラフになるのですが、分配金利回りが3.2%〜4.0%の範囲内であることが分かります。平均を取っても3.49%になるので、現在の3.54%は平均値であって割安とは言えないです。
私的には分配金利回りが3.8%〜4.0%になったタイミングで買いたいと思っています。
以下グラフは2021年の分配金で計算した、株価と分配金利回りのグラフになります。
3.8%だと「$92.3」、4.0%だと「$87.7」で買う必要があります。
HDVは2021年は減配してしまいましたが、基本的には増配傾向になりますので、将来の分配金をで考えるのも一つの方法だと思います。
試しに2022年の分配金が2020年と同水準まで戻ることを想定した場合は以下のグラフになります。
3.8%だと「$93.9」、4.0%だと「$89.2」で買う必要があります。2020年の分配金で考えると「$1.5」くらい高く買ってもいいことになりますね。

直近のチャート

5月から「$94〜$100」のレンジ内で株価が動いています。
$99.6付近で4回ほど跳ね返っていますが、12月中に上にブレイクアウトできるかがポイントになります。ブレイクアウトしてしまった場合は、買い時は先になるかと思いますが(ここで焦って買ったらダメですね)、下に跳ね返された場合はまた$94付近まで下落してくる可能性があるので、そこを狙っていきたいです。
$94で買えれば分配金利回りは3.8%程度になるので悪くはない利回りかと思います。

まとめ

HDVの2021年の分配金が決定したので記事にしてみました。
私的にはHDVは分配金利回り4.0%以上でないと魅力的には感じないので当分の間は投資しないと思います。
銘柄数、上位構成銘柄、セクター比率、をみても分散が効いているとは言えないので、他のETFと組み合わせて運用していきたいですね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。