【米国高配当株ETF】(SPYD)2021年の実績と買い時について[分配金利回り・セクター比率・上位構成銘柄]

米国の高配当株ETFであるSPYD。2021年12月の分配金が発表されましたね。今年一年の振り返りと買い時について考えてみようと思います。

※本記事は2021年12月23日のデータを元に作成しております。
※投資は自己責任でお願いします。

基本情報

運用会社は大手の「ステートストリート社」で経費率は「0.07%」と格安ですので、信頼できるETFですね。
ベンチマークの「S&P500高配当指数」の説明は以下になります。
S&P500®指数の採用銘柄のうち配当利回りが高い80銘柄のパフォーマンスを計測する指数です。配当利回りの算出にあたっては、(i)特別配当を除く直近の配当に年間の配当頻度を乗じてたものを年間予想配当とします。(ii)年間予想配当を各リバランス日における当該企業の株価で除すことで予想配当利回りを算出します。
(引用:ssga.com)
簡単にまとめますとS&P500の指数に採用されている企業を配当利回り順に並べて上から80社に投資しているイメージになります。S&P500に採用されている時点で優良企業であることは間違い無いのですが、配当利回りの高い企業は成熟していて成長が期待できない企業が多い傾向になります。また、SPYDはREITも含みますので、普通のETFとは少し違った特性もあり、それを好んで投資されている方もいますよね。
現時点での組入銘柄数76銘柄になっているのですが、S&P500から除外された銘柄や、無配転落などにより配当が支払われなくなった企業などはリバランスを待たずに、指数から除外されるそうです。
組入銘柄への投資割合については、均等加重平均で約1.25%になるように80社に投資しています。
分配金利回りが3.75%で株価が$41.28になります。日本円にすると4700円と購入しやすい価格帯です。

2021年の実績

【株価】

(引用:Google Finance)
年初来からの株価推移です。青色がSPYD、黄色がVOO。
SPYDは6月の中旬頃までは調子が良く、そこから失速して横這い。12月にはVOOと比較して全く同じパフォーマンスになっています。
短期的すぎるので長期的にも比較してみましょう。
(引用:Google Finance)
こちらは5年間のチャートになるのですが、差は歴然ですね。
短期的に見ればS&P500をアウトパフォームしている時もあるので、積み立てはS&P500で、暴落した時などのタイミングなどでSPYDをごそっと買うのが良さそうですね。

【分配金】

2021年の3,6,9月は三期連続増配でしたが、12月は$0.127557前年同期比-79%の減配
前年比では-5.08%と2年連続の減配です。
いやー$0.1はナメてるとしか思えないですよね。株価ヨコヨコ状態で唯一の楽しみである分配金がこれでは。。。
理由が知りたくて色々調べたのですが、結局分からなかったです。2021年3月の$0.636の分配金もこれまでと比べてみると異様な数値になっているので、四半期ごとの分配金より年間での分配金を気にした方がいいと思います。
S&P500自体は前年比で+2.53%の増配でしたので、配当利回り高い銘柄で構成されているSPYDは今年は増配してくれてもいいんじゃ無いかと思うのですが中々うまくいかないものですね。まだ運用開始されてから期間が短いので今後の動きをしっかり見極めて、買い時を考えていきたいです。

セクター比率



比率が高い順に「公益事業:18.30%」「金融:18.17%」「不動産:16.98%」となっています。上位三セクターだけで、53%を占めているので分散が効いているとは言えないです。金融と不動産セクターは景気敏感セクターなのでそこも意識して投資していきたいですね。
一番の公益事業セクターは不況時に強いと言われているディフェンシブなセクターです。株価の変動が小さく安定して収益を上げている印象があります。

上位構成銘柄

(引用:ssga.com)
あまり名前の聞かない企業が並んでいる印象です。
SPYDは株価が上昇した銘柄の比率が高くなり、配当利回りが低くなると指数から除外されるようになるので、組入1位のファイザーと組入2位のブロードコムはこのまま株価が上昇していくと次のリバランスで除外されてしまう可能性がありますよね。
個人的にブロードコムには期待しているので、こういった銘柄が指数から外れてしまうと少し残念な気持ちになりますね。これがSPYDのメリットでもありでもリットにもなりますね。

買い時について

高配当株は「株価下落して配当利回りが高いときに買う」というのが大原則ですよね。
SPYDの年末株価と分配金利回りをまとめたグラフになるのですが、分配金利回りが3.8%〜5.0%の範囲内であることが分かります。平均を取っても4.46%になるので、現在の3.75%は割高だと思います。
私的には分配金利回りが4.8%〜5.0%になったタイミングで買いたいと思っています。
以下グラフは2021年の分配金で計算した、株価と分配金利回りのグラフになります。
4.8%だと「$32.3」、5.0%だと「$31.0」で買う必要があります。この条件だと20%以上の暴落が来ない限り買えないですね。
分配金が一番高かった2019年の分配金で考えてみましょう。
4.8%だと「$36.4」、5.0%だと「$34.9」で買う必要があります。2019年の分配金で考えると「$4.1」くらい高く買ってもいいことになりますね。

直近のチャート

6月から「$38.2〜$41.8」のレンジ内で株価が動いています。
最初の抵抗線が「$39.0」次の抵抗線が「$38.2」その次が「$37.4」付近になると思います。

まとめ

SPYDの2021年の分配金が決定したので記事にしてみました。
私的にはSPYDは分配金利回り5.0%以上でないと魅力的には感じないので当分の間は投資しないです。
正直今の株価は割高すぎるので、気長に暴落を待ちたいと思います。高配当株を持ちたい場合はHDVかVYMを買った方が今はいいと思いました。
以関連記事ですので、こちらも読んでもらえると嬉しいです。
購入した場合についても銘柄数、セクター比率、をみても分散が効いているとは言えないので、他のETFと組み合わせて運用していきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。