【米国高配当株ETF】(VYM)2021年の実績と買い時について[分配金利回り・セクター比率・上位構成銘柄]

米国の高配当株ETFであるVYM。2021年12月の分配金が発表されましたね。今年一年の振り返りと買い時について考えてみようと思います。

※本記事は2021年12月27日のデータを元に作成しております。
※投資は自己責任でお願いします。

基本情報

運用会社は大手の「バンガード社」で経費率は「0.06%」と格安ですので、信頼できるETFですね。
ベンチマークの「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」は米国株式市場に上場している企業の中で、平均以上の配当を支払うことのできる大型企業を中心に約400社で構成されています。
組入銘柄への投資割合については、時価総額加重平均で時価総額の大きい企業の割合を高くするようになっています。
分配金利回りが2.66%で株価が$111.69になります。日本円にすると13,000円と日本株と比べると購入しやすい。

2021年の実績

【株価】

(引用:Google Finance)
年初来からの株価推移です。青色がVOO(S&P500)、黄色がVYM。
VOOの方が5%ほどVYMをアウトパフォームしていますね。VYMの方が分配金利回りが高いと言っても追いつけないレベルの差ですね。しかながら6月まではVYMの方がVOOをアウトパフォームしているので、切り取る期間によって結果が変わるので数%の差は長期的投資であればそこまで気にする必要は無いかと思います。グロース株を含めていない中でVYMは23.26%も上昇しているのは素晴らしい結果だと思います。

【分配金】

2021年の3,9月が前年同期比で増配、6月が減配でした。12月は$0.9386と前年同期比+15.9%の増配前年比は+6.5%と安定感があります。11年連続増配中で、年平均増配率は脅威の+10.1%!!高配当株ETFの代表と言っても過言では無いほどの成績ですね。

セクター比率

比率が高い順に「金融:22.20%」「生活必需品:12.60%」「ヘルスケア:12.50%」となっています。上位三セクターだけで、47.4%を占めています。金融セクターは景気敏感セクターなので少し気になるところではあるのですが、それ以外は全体的にバランスの良いセクター比率になっていると思います。
生活必需品はディフェンシブなセクターですし、ヘルスケアについてはパフォーマンスの高いセクターになるので個人的には好きです。

上位構成銘柄

米国を代表する有名企業が並んでいますね。ほとんどが連続増配している企業で、現在の配当金だけでなく増配も期待できるような銘柄が組み入れられています。
上位10銘柄への投資比率は24.2%で現在の構成銘柄数は410銘柄なので分散がかなり効いていて素晴らしいETFだと思います。

買い時について

VYMの買うタイミングについては色々あるので、私がよくやる「ドルコスト平均法」「分配金利回り」「テクニカル」の三つについて紹介したいと思います。

・ドルコスト平均法

高配当株は「株価下落して配当利回りが高いときに買う」という大原則がありますが、VYMについては以下のように綺麗な右肩上がりのチャートをしており、ドルコスト平均法で毎月定額でコツコツ購入するのもいいと思います。チャートを気にせずノンストレスで購入することができるので初心者向きの買い方ですね!
(引用:Google Finance)

・分配金利回り

自分が欲しいと思った分配金利回りの株価になった時に購入する方法です。
買いを入れる分配金利回りの「基準」を作る必要があるのでまずは以下のグラフをご覧ください。
VYMの年末株価と分配金利回りをまとめたグラフになるのですが、分配金利回りが約2.8%〜3.2%の範囲内であることが分かります。平均を取っても3.03%になるので、現在の2.66%は少し割高だと思います。私的には最低でも3.0%で買いたいですね。分配金利回り3.0%で購入するためには株価はいくらであればいいのかを次に確認します。
以下グラフは2021年の分配金で計算した、株価と分配金利回りのグラフになります。
3.0%だと「$103.2」で買う必要があります。現在の株価が「$111」付近ですのでこの条件だと中々に厳しいですね。
このような場合は、将来の分配金を予想して計算するのも一つの手だと思います。
以下は2022年の分配金を予想して計算した、株価と分配金利回りのグラフになります。増配率については、過去5年間の年平均増配率「+7.05%」を用いています。
3.0%だと「$110.5」、3.2%だと「$103.6」で買う必要があります。こちらの場合だと現実的な数字になっているような気がしますね。

・テクニカル

チャートを見てテクニカル的に買う方法になります。
このやり方だと「利回り3.0%超えた時点でテクニカル分析をして購入する」や「毎月5万円の資金をその月のどこか安いタイミングで買いたい」など前提条件がはっきりしている必要があります。
私がよく利用しているのが単純移動平均線の50日と200日です。こちらについては個人的なやり方なので正しいかはわからないですが、比較的安いタイミングで買うことができていると思います。(最終的には自己判断でお願いします)
まずは50日で確認してみましょう。
茶色のラインが50日移動平均線になるのですが、上昇トレンドに入っている時に、50日移動平均線に触れた時か、反発しそうなタイミングで購入します。買いポイントは赤丸をつけている所です。長い下ヒゲをつけていると買い圧力が強くなっている証拠なので、反発する可能性が高くなります。思うように反発しないこともあるので、私は一括では買わずに数日に分けて買いを入れるようにしています。
ここで注目してもらいたいのが、一番右の赤丸の部分です。50日移動平均線を下にブレイクアウトしてしまっているので、調整局面の開始です。なんだよ買ったのに下がっちゃったよーってパターンですが、ここで焦らないでください。50日移動平均線を下回った場合は、次に200日移動平均線を確認しましょう。
緑のラインが200日移動平均線になるのですが、しっかり反発していることが分かります。200日は強いサポートラインになるので、比較的安心して買いを入れることができます。赤丸つけている部分で買うのがいいタイミングだと思います。
注意ポイントとして、200日移動平均線を下にブレイクアウトしてしまった場合は、調整期間が長くなることが予想されます。全力投資するのではなくキャッシュはある程度残しておくのが吉ですかね。

直近のチャート

5月から「$102〜$109」のレンジ内で株価が動いています。
最初の抵抗線が「$107.7」次の抵抗線が「$105.5」その次が「$102.2」付近になると思います。$102で買えたら2021年の分配金実績から計算した利回りが3.0%程度になるので美味しいタイミングですね。

まとめ

VYMの2021年の分配金が決定したので記事にしてみました。
私的にはVYMは分配金利回り3.0%以上でないと魅力的には感じないので、定期購入でVOO、VTI、VIGを買って「暴落して安くなったらVYMを買う」といった作戦にしようと思っています。
構成銘柄数、セクター比率、増配率、どれを取っても素晴らしいETFだと思います。インカムとキャピタル両取りしたい方にはもってこいですし、タイミングがあれば私もガンガン買っていきたいと思っています!!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。